ハセガワのF-15Jの製作の続きです。
前回はコクピット、胴体の組み立てを終えました。
次は主翼の組み立てを行います。説明書を見る限り、上下パーツの接合部がパネルラインと重なっているため、処理は行いません。
主翼の接着を待つ間に各部のモールドを彫りなおします。直線はエッチングソーで、曲線はケガキ針の使い分けです。
接着した主翼を胴体部に接着します。F-15の主翼、胴体部は一体となっており、大きな背中をツライチにできるかが、製作上の一つのポイントです。
接着剤がはみ出るくらいに塗り、乾燥後にはみ出た部位を削り取る古典的なやり方で接合部を消していきました。
主翼に続けて水平尾翼、垂直尾翼を取り付けていきたいところですが、塗装やマスキングをしやすさを優先して塗装後の接着とします。
機体の全体像が見えてきたので、塗装作業に入ります。
今回は自衛隊機特有の明るいパネルラインを再現してみようと思います。
ネットの製作記事などでは、本体色を塗装後にパネルラインのみをマスキングして暗い色を重ねる手法が見られます。この方法ではマスキングが面倒なので、通常塗装後に明るい色をパネルラインに乗せていく方法で塗装していきます。
まずはサーフェイサーでモールドの彫りなおしの際に発生したキズを埋めます。
次に黒、グレー、白などをランダムに機体に吹き付けます。これらの色の塗装にあたり、ステンシルを導入してみました。
中国のリアンモデルというメーカーから発売されているテンプレートです。材質がクラフト紙なので、曲面に合わせて曲げて使うことができると触れ込みがあります。
紙でできている分、強度面に若干の不安がありますが、これ以外のステンシルが入手できなかったので我慢して使います。
下地が塗り終わったので、基本色を塗装します。まずはクレオスの307番 グレーFS36320を塗装します。この色に僅かな白を足して、パネルラインにフリーハンドで吹き付けました。
画一的に明るくすると不自然になるので、ランダムさを残すよう意識しました。
307番の塗装後、マスキングを行い308番 グレーFS36375の塗装に備えます。
説明書の塗装指示を参考に紙を切り抜き、若干浮かせつつ機体に固定します。固定にあたり、マスキングテープを撚ったものを使いました。
マスキングの後は307番の塗装と同じ手順で308番を塗装しました。パネルラインのハイライトも同様の手順です。マスキングを外した後に307番,308番の境界部のタッチアップを行いました。これで本体色であるグレー2色の塗装が終わりました。
次はギア、金属色の塗装です。