【製作記】ハセガワ 1/72 F-35 ライトニングⅡ(A型) その1

前回開封レビューをしたF-35Aの製作を進めていきます。

多くの航空機キットはコクピットを組み立て、機体を挟み込んで製作を進めていきます。

しかし、ハセガワのF-35Aキットはコクピットがすでに機体上部と一体化しているため、エアーインテークの組み立てから始まります。

エアーインテーク内部は、他の航空機でもおなじみのMr.カラー316番で塗装します。開封レビューでも触れましたが、インテークを構成するパーツのD11,D12には丸いくぼみがありますが、組むとあまり目立たないため今回はパテなどで埋めずに組み立てました。

機体上部のA1と下部のB1にそれぞれピンバイスで開口後、組み立てたインテークやエンジンノズルなどを挟み込んで組み立てます。エンジンノズルの末端部(D5)を接着したうえで挟み込むと、機体接合部の処理が面倒に思えたため、この部品の接着は後回しにしました。

機体を挟み込んで垂直尾翼を取り付けると、ほぼ完成かのように見えます。主翼が一体化されており、一見すると処理が必要なさそうに見えますが、機体下側の各部に接合部が目立つ仕様です。

合わせ目の一部はパネルラインに沿っているものの、パネルラインと合わせ目の太さがクッキリと異なり、このままでは違和感があります。

垂直尾翼も合わせ目が目立つ位置にあります。

一旦、ラッカーパテで全ての合わせ目を埋め立てた上で、エッチングソーで彫りなおすことにしました。ラッカーパテは溶剤で溶くことで粘度を調整できるほか、乾燥時間を早めることができます。

爪楊枝やいらない筆などで合わせ目にラッカーパテを盛っていきます。乾燥後にサンドペーパーでパテを削り処理完了です。使用するサンドペーパーの番手は#400から始まり、#800、#1500と細かいもので仕上げていきます。

開封時、パネルラインはしっかりしていると判断しましたが、よく見ると機体側面のラインが埋まりつつあります。比較的新しいキットながら複雑な曲面構成の機体なので、仕方がないのでしょう。合わせ目の処理と同時にパネルラインの彫りなおしも進めました。

パネルラインと合わせ目の処理の後は機体の塗装です。

普段は暗い色を下地に使い、パネルラインを残すように塗装しますが、ステルス機のヌメッと感には合わないように思いますので、本体色オンリーで塗装を進めます。

本体の指定色はMr.カラー13番、ニュートラルグレーです。

F-15,F-16など米空軍機のキットでは本体色として300番台のグレーが指定されている場合がほとんどなので、ちょっと新鮮です。新型機ということで、正確な情報がないから適当な色でお茶を濁している可能性もありますね。

ニュートラルグレーのほかに、機体のパネルラインなどに沿ってMr.カラーの306番(グレーFS36270)を塗装するよう指示があります。今回は306番を塗装後、マスキングしてニュートラルグレーを塗装する流れで作業します。

306番を塗装後のマスキング中。形状が複雑でなかなか面倒です。

もともとマスキング作業が苦手なのでざっくりと行い、塗装後に細部を修正する方向で作業しました。

本体色の塗装を完了した状態です。次は細部の修正、ギア周りの製作などを行います。