ブログ開設のご挨拶

はじめに

このたびブログ、”Model Yard”を開設いたしました。
当ブログではプラモデルに関する情報やレビュー、ノウハウ、制作過程などをご紹介し、多くの方にプラモデルに興味を持っていただくことを目的としています。

第一回目としてまずは「プラモデルという趣味について」と、「プラモデルを知らない人が抱くイメージ」というテーマについて掘り下げていきたいと思います。

プラモデルとは

プラモデルとは分割されたプラスチックの部品を組み立てる過程や出来栄えを楽しむ趣味だということは馴染みのない方でも理解されていると思います。プラモデルは飛行機や車、船などからキャラクターモデルまで様々なジャンルのアイテムが製品化されています。

本腰を入れて作りこむ場合、それぞれのジャンルによって求められる制作技術は変わります。
例えば…
・車ならボディをピカピカに仕上げる塗装技術と表面処理が不可欠です。
・艦船なら縮尺が大きい分パーツが小さいため、より細かく、精度の高い作業が求められます。
・航空機なら細かいパーツや機体のパネルラインを残す繊細な取り扱いが必要です。
…といった具合です。もちろん、こういったことを意識せず、気楽に組むのも楽しみ方の一つだと思います。変に意識するあまり、手が進まなかったり楽しめなかったりしては元も子もないですから…。

パーツの切り離しからのバリ(切り取り箇所)の処理や、接着による合わせ目(パーツ同士の接合部)消しなど基本的な制作スキルはどのジャンルにも応用できますので、まずは興味のあるキットを組み、模型に慣れること、模型を楽しむことを目標にしましょう。自分で作った分、愛着が湧きますし、完成品より質感よく仕上がった時の満足感はひとしおです。

プラモデルに抱かれるイメージについて

最近の傾向としてキャラクターモデルの商品展開が活発になりました。これまでプラモデルに興味のなかった人も好きなキャラクターや、そのキャラクターや作品にちなんだ存在のプラモデルを知り、興味を持ち始めた方も多いのではないでしょうか?

しかし、プラモデルというとイマイチ手を出しにくいと感じる方、漠然としたイメージしか持たれていない方もいると思います。そこで、僕自身がこれまで耳にした疑問を以下に載せてみました。

年齢層が高そう

プラモデルにもブームと呼べる時期が昭和にありました。誕生日プレゼントや友達への贈り物にプラモデルが選ばれることがよくあったそうです。そのブームを体験している世代が牽引してきたため、その世代と隔たりがあると敷居が高く感じますね。

逆を言えば奥が深く長い時間をかけて楽しむことができると言えます。また、近年のSNSの発達によって世代ごとに情報発信が可能になったことで、全体の母数は減ったかもしれませんが、個々人のつながりは一昔前よりも深めることができるようになった実感があります。

お金がかかりそう

模型店などに行くと多種多様な用品が販売されています。なかには何万もするアイテムもあるため、一見お金がかかりそうな印象を持たれるかもしれません。これはどの趣味にも言えますが、お金はかけようと思えばいくらでもかけられる一方、抑えることも十分にできます。当ブログでもコストパフォーマンスの良い制作方法やアイテムを紹介していきたいと思います。

難しそう

キットの難易度はメーカーやジャンル、シリーズによりますが、キャラクターモデルは対象年齢が低めに設定されていることが多く、組み立てについてもニッパー1つで形にできるものが多いです。

対象年齢が低いキットはパーツも大きめに成型されているので、初心者向きと言えます。業界大手のバンダイより発売されているプラモデルはガンプラをはじめ、敷居は比較的低いといえます。近年発売されたものであれば、接着剤不要で組み立てることも可能です。しかし、ガンプラでも昔に発売されたものは接着剤や塗装が前提のキットとなるため、注意が必要です。

キャラクターモデル以外はほとんどが接着剤による組み立てや塗装を前提としているものが多いです。近年少しずつ、接着剤や塗装を必要としないキットも出てきていますが数は少ないです。

パッケージなどに接着剤の要否などが記載されているケースがほとんどのため、 店頭で購入する場合は完成後のイメージとともに確認することをお勧めします。なお組み立てが簡単なキットでも完成度を求めると接着剤や塗料の使用は必要になるため、どこまでの完成度で満足するかを事前に理解しておくと良いでしょう。

収益を上げることができるか

結論から言えば可能ですが、利益を出せる人は少数だと思います。近年の副業ブームで収益化の手段としてプラモデルの制作や転売が取り上げられるケースを目にします。こういった記事は模型業界についてあまり知識がない人、または模型製作上級者が書いたものではないかと思います。主に2つの方法が紹介されているので、それぞれの方法と懸念点を記載します。

プラモデルを制作してオークションに出す。または制作代行をする

  • 完成までの工数がはじめのうちは計算しにくい

高値で売る、元を取るという考えの場合は単純に作るのではなく、塗装や改造を施して付加価値を付ける必要があります。改造にどれくらいの時間と材料費がかかるか、予算に塗料は含まれているのか、また製作代行の場合、失敗した時の対応も考慮する必要があります(限定品なら絶望的です)。

ある程度の技術がある場合は付加価値を上乗せすることもできると思いますが、始めた直後は模型代以外のコストを含めた金額までの回収を考えると難しいのではないでしょうか。

  • 運搬時の破損リスク、クレーム対応

プラモデルを梱包/運搬するのは非常に神経を使います。またハンドメイド品なので、完成品の状態を写真で伝えきれずクレームに発展する恐れがあります。

限定品や生産終了品などを転売する

商材の入手経路の確保が難しいです。絶版ではないにしろ再販までの間、値段を釣り上げている業者などもいますが、需要を把握するのは初心者のうちは難しいため、これを軸に収益を上げるのは現実的ではないと思います。

以上のことから模型製作で経験ゼロから収益を上げるまでの道のりを考えるとアンケートモニターやライターなど、ほかの手段のほうが効率が良いのではないでしょうか。

さいごに

当ブログでは僕自身の作例も掲載していく予定です。趣味でたまに素組みをする程度の腕前なので、雑誌やネットの作例に比べて見劣りするポイントは多いと思いますが、「これくらいは誰でもできるんだな、それなら自分もちょっとやってみようかな」と気軽に思っていただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。