クフィルC2の製作を始めます。
飛行機キットではお馴染みのコクピット周りを塗装して、挟み込む工程から始まります。
各パーツのディテールはざっくりしています。パイロットの正面に位置するコンソールパネルのみデカールが付属します。
コクピット内部のサイドパネルはモールドもデカールもなく、縁を黒く塗る指示のみというかなり割り切った仕様です。再現するには資料が乏しく、組んでしまえば目立たないのでこのまま進めます。
コクピットの貼り合わせはやや難易度が高い印象です。
挟み込む際にコクピットの各部が干渉するため、ヤスリ掛けをしながら様子を見る必要があります。また、ギアベーンなどにアタリがないため、正確な位置が把握しにくいです。
胴体左右を接着したところ、グレアシールドに大きな歪みとギアベーンに大きな隙間を確認しました。機体の左側は機体表面が梨地状になっているほか、モールドが消えかかっていますね。
木パテを使い、これらの隙間や歪みを修正していきます。
修正箇所にざっくりとパテを盛り付けます。乾燥後にデザインナイフで大まかに削り取り、ヤスリで調整していきます。
ひとまずおおまかには処理できました。
細かい傷や粗については全体にサーフェイサーをかけた際にもう一度チェックしようと思います。
コクピットに苦戦しつつ、手が付けられそうな他の部位の製作も進めます。まずは機体全体のモールドを彫り返しです。
形状が単純なパネルラインにはエッチングソーを使い、複雑な形状のパネルに対してはケガキ針を使いモールドを彫り返します。
個人的に愛用しているのはコトブキヤのモデリングサポートグッズ モデリングノコ1です。
削り心地が良く、いくつかのエッチングソーは市販のデザインナイフの柄に取り付けることができ、使いやすいので大変気に入っているのですが、販売されているところを見かけないのでしばらく生産されていないようです。
次にインテーク内部やメインギアベーンの塗装を行います。
指定色は”White silk matt”とあります。近似色としてはクレオスのMr.カラー316番あたりが妥当かと思います。厳密な指定ではないので、今回は量に余裕のあるガイアカラーのEX-01・ホワイトを使用しました。
続けて細部の塗装に入ります。タイヤ部は137番・タイヤブラック、ジャッキ部は8番・シルバーにてそれぞれ筆塗りしました。
筆塗り後、エナメル塗料でスミ入れします。完全に拭き取らず、やや残すことで使用感を出すようにしました。
次回は胴体と主翼を組み合わせます。