【コラム】プラモ初心者にお勧めしたいガンプラシリーズ

ガンプラ(=ガンダムのプラモデル)はプラモデル初心者にぴったりの素材です。接着剤不要で組み立てやすく、かつ、塗装せずとも原作の色に近い仕上がりになっているため、模型製作の初歩をコストをかけずに理解したい場合にもオススメです。

「ガンプラを作ってみたいけど、どれから手を付けようかな」
「欲しかったキットを買いはしたものの、失敗したくない。」
「ニッパーだけでキレイに出来上がるの?」

ガンプラに興味はあるけど、何から取り掛かるべきかわからない。そういった方に向けて今回はお話ししたいと思います。
すでに特定の作りたいキットがあるならそれに着手するのがいいと思います。

ガンプラはシリーズのラインナップによって難易度が変わるので気を付けましょう。いきなりマスターグレードやパーフェクトグレードに手を出すのはあまりオススメしません。価格が高く部品点数も多いので作業に慣れずに進めるとモチベーションが下がりやすいからです。価格帯の低いシリーズは子供が買うことも想定しているため比較的作りやすいです。
具体的にオススメしたいシリーズを以下紹介します。

おすすめシリーズその1:BB戦士/レジェンドBB戦士シリーズ

私が小学生の頃、BB戦士と呼ばれるシリーズをよく買っていました。これはSDガンダムと呼ばれるガンダムの等身設定などを低くディフォルメ化されたキャラクターを立体化しているシリーズです。武者ガンダムやナイトガンダムなど、実際の設定とは異なるスピンオフ作品からの立体化が豊富です。

普通のキットは300-500円ほどで入手可能でまさにおもちゃといった感じでした。現在でも販売されており、中にはレジェンドBB戦士シリーズというリファイン版も登場しました。

BB戦士 No.377 LEGEND BB
武者號斗丸

※塗装済み

レジェンドBB戦士シリーズは既存のキットを新規に作り直し、デザインやプロポーションが現代風にアレンジされているもので、関節の稼働部位や範囲も増え、ポージングの自由度が高いのも特徴です。価格はBB戦士より割高になるものの、完成後の見栄えが段違いなのでこちらもオススメしたいシリーズです。

おすすめシリーズその2:HGUCシリーズ

HGUC(ハイグレードユニバーサルセンチュリー)シリーズとは、バンダイが現代の技術力で過去に発売されたガンプラやアニメ放送当時は発売されていなかったキャラクターを1/144スケールでキット化するシリーズです。バンダイのガンプラシリーズの主力商品と言って差し支えないでしょう。ガンダムの各世界観ごとに宇宙世紀はHGUC、GガンダムはHGFC、ガンダムWはHGAWなどのように”HG”表記の後ろに年号が続きます。

かつて出来の良い製品にはHG(ハイグレード)とパッケージに銘打って発売していたため、これに倣いマスターグレード、パーフェクトグレードと”グレード”のついたシリーズを展開することが一種のお約束のようになっていった経緯があります。BB戦士シリーズに比べ、パーツ数が多く価格帯も上ですが、接着や塗装をしなくても完成させることができます。

過去にFG(ファーストグレード)と呼ばれる300円のシリーズがありました。こちらも手ごろな価格ではあるのですが、成形色が1色であることと可動域が広くないことがネックです。気軽に手を出せる価格のためスキルアップの土台としては申し分ありませんが、完成後の出来栄えを考慮するとHGシリーズに軍配があがります。

ガンプラを作り慣れてきたら

HGUCシリーズを作り慣れたら工程や色々な技法を加えてスキルアップに挑戦してみてはいかがでしょうか。大きいサイズのマスターグレードやパーフェクトグレードに手を出してみるのも良いと思います。HGシリーズよりも細部が作り込まれているため、精密感や存在感があります。
他にもアニメの放送と連動して発売されていたそれぞれシリーズもあります。「旧キット」などと呼ばれるものがそれにあたります。90年代に発売されたキットであれば接着剤不要である程度の色付けもされていますが、近年発売された商品と比べると、どうしても完成度に差が出てしまいます。
しかし、HGUCシリーズでリファインされていないアイテムも多くあります。1/144スケールならば500円-1000円前後で購入可能ですので、デザインが気に入ったものがあれば手を出してみるのもいいかもしれません。

最後に

今回は初心者にオススメしたいガンプラシリーズを2つ紹介しました。

自分が好きなものを作るのが1番ですが、手始めにまずはプラモデルに慣れておきたい、いきなり高いキットを買って失敗したくないという方は参考にしていただければと思います。

次回は製作にかけた工程に対してどのような仕上がりになるのかを見ていきたいと思います。