【コラム】プラモデルの廃棄資源の有効活用法

モンゴルの遊牧民は定住地を持たず、大草原の中、家畜とともに移動しながら暮らしていることで知られています。家畜、特に羊はほぼ全ての部位が彼らの衣食住に活用されるため、彼らにとっては身近な存在です。

このように資源を無駄なく使い切るという考え方は大量に排出されるゴミ問題の解決の糸口も彼らの生活様式に隠されているのかもしれません。

さて、プラモデルもこの現代社会と同じように製作過程においてゴミを排出してしまっています。シールの台紙やランナーを詰めている袋などは再利用が難しいかもしれませんが、ほかの不要になる部分が有効活用できないか考えてみましょう。

ランナー

パッと思いつく一番のゴミはプラモデルのランナーでしょう。

直線的なランナーは廃棄時に切り出すことで、塗装時の持ち手に使用することができます。

ガンプラの場合、ポリキャップの口径とランナーの太さが合えばそのままポリキャップにランナーを刺して持ち手にします。ポリキャップがない場合やスケールモデルの場合はマスキングテープなどでランナーに固定して塗装しています。

メーカーから発売されている持ち手と違い別途購入する必要がないので、手元に持ち手がない場合はランナーで代用することをお勧めします。

パーツの切り離しの際に大きく欠けてしまった部位のえくぼをランナーで埋める方法もありますね。ランナーの欠片をスチロール接着剤で補修部位に接着すれば素材が同じなので効果的です。

このランナーを熱して細く伸ばしてアンテナ線代わりに使うこともできます。「伸ばしランナー」と言い、昔は一般的な技法でしたが、火を使うため少々危険であることと、加工の難しさや強度不足などのデメリットもあり、最近は真鍮線やテグスなど別のもので代用するケースが多いですね。

逆にランナーの棒ではうまくできなかった作業が塗料の攪拌です。ビンの底に沈殿した塗料を混ぜるときなどに使ったこともありますが、丸い棒では攪拌が効率的にできませんでした。温泉などでも見かけますが、攪拌作業ではヘラ状のものの方がムラなく混ぜることができます。タミヤの調色スティックなどがオススメです。

空間に余裕のない日本の住宅事情ではプラモデルの箱は完成後に廃棄されがちです。私もほとんどの場合、製作中や完成時に廃棄してしまいます。

パッケージアートがカッコよくて買ったのに捨ててしまうというのは勿体ないですよね。そこで、パッケージのオモテ面だけ切り出して額縁に飾ればインテリアにすることができます。額縁が無くてもお洒落なマスキングテープでフチを囲えば、良い感じに仕上がります。デコレーションの方法については色々なサイトで紹介されていますので、お気に入りのボックスアートが映えるアレンジを探してみましょう。

ポリキャップ

ガンプラなら定番のパーツですね。共通部品のため余りがちですが、改造を加える場合は可動部を新造することができるため取っておきたいアイテムです。100均の仕切り付きの小物入れなどに入れて管理すれば場所も取らないのでオススメです。

デカール

スケールモデルなら余りがちなデカールですが、コーションマークなどはガンプラに使ってみても面白いですね。具体的には飛行機にありがちな”NO STEP”などを可変機の翼に貼ったり、バーニアノズル付近に”DANGER”と貼ることでリアルさが増したアレンジになります。

最後に

今回はプラモデル製作時に廃棄される部位をどう活かすかを考えてみました。

プラモデルから排出される量自体はそれほど多くないため、排出自体を抑えることは難しいですが、塗装時の持ち手やポリパーツとして使いまわすことができるため新しいマテリアルや道具を購入するコストを節約することができるメリットのほうが大きいと思います。

プラモデルに限らずこうした視点で見れば、面白い使い道が見つかったり、創作活動における新しい発想につながるかもしれません。限られた資源は大切にしていきたいですね。