この記事ではプラモデルをまだ作ったことがない方や初心者の方に対して、工程別に作例を紹介してみたいと思います。
プラモデルを作るにあたり、やはり気になるのが完成後の仕上がりです。特にガンプラはニッパーひとつで組み立てるだけでも十分楽しめますが、手間を加えた分、仕上がりは変わってきます。
とはいえ、いきなり何万円もお金をかけて道具を買い揃えることは現実的ではありません。ガンプラの場合、製作に費やす工程を段階的に区切るとしたら以下のようなイメージです。
- 素組み
- スミ入れ(+細部塗装)
- ツヤ消し
- 合わせ目処理
- 塗装
上から敷居が低い順番に並べています。もちろんこの限りではありませんが、この記事ではHGUCのパワードジムを例に、素組み、スミ入れ、合わせ目処理+塗装を加えた3パターンの作例を載せていますので参考にご覧ください。
素組み
前回の記事で上述した2つのシリーズのガンプラはニッパーのみで作成可能です。人によってはパチ組み、ストレート組みとも言います。
ニッパーを爪切りで代用できるという意見もありますが、爪切りの形状では切り離しにくいパーツもあるので、やはりニッパーを用意されることをオススメします。ニッパーの他にヤスリがあると切り離し後のゲート処理が捗ります。
※作例はニッパーのみ使用。
スミ入れ(+細部塗装)
ガンダムマーカーのスミ入れペンを使用してディテールを強調する工程を加えることで、情報量が上がり精密感が増します。
また古いガンプラほど顕著ですが、彩色設定が再現しきれていないことがありますので、細部をガンダムマーカーや塗料で補ってやるとより作品のイメージに近づけることができます。
ガンダムマーカーは200円前後で入手可能なので、スミ入れペンと細部塗装に必要な色のマーカーや塗料(塗料の場合は筆)の出費だけであればそれほど大きな出費をせずに楽しむことができます。
※作例はニッパーとスミ入れペンのみ使用。
ツヤ消し
組み上げた後、仕上げとしてツヤ消しスプレーを吹いてやると、プラスチック特有の光沢が消えて玩具感や安っぽさを抑えることができます。エアブラシがなくても缶スプレーが500円~900円前後で発売されているので、チャレンジしやすいです。人によっては全体をメラミンスポンジでこすって表面のツヤを落とす人もいるようです。
合わせ目処理
合わせ目を消すと作品のイメージにより近づけることができます。接着剤と紙やすりの購入が必要になります。いずれも150円前後で入手可能です。
合わせ目を処理した部分はヤスリの研磨跡が残るため、色合いが少し変わってしまします。そのため、合わせ目の処理は全体塗装とセットで行う事をオススメしたいです。
塗装
全体を塗装する場合、塗装道具のほか、それぞれ必要な色や仕上げたいイメージによって出費が変わってきますが、先述の工程に比べて費用が一段跳ね上がります。
人によってはここまでの工程をストレート組みと呼ぶ人もいます。
※写真の作例は合わせ目処理と塗装、ツヤ消しを加えています。
まとめ
今回はガンプラ製作にかける工程別に作例を紹介してみました。
作例写真はあくまでも一例ですが、素組みだけでも設定に近い仕上がりになりますし、スミ入れや塗装などの作業をしてやることで自分好みのアレンジができるようになります。
このほかにも改造やパーツの組み換えなどをした場合、その分の工程が加わりますし、色々な素材や工具を揃えたり、パーツ取りとして別のキットを買うこともあると思います。
プラモデルを始めるきっかけやステップアップの参考になればと思います。