今回より、ハセガワの1/72スケールキット F-2A/Bを製作していきます。
F-2A/Bは航空自衛隊が運用する戦闘機です。かつては攻撃機の名称を避けるべく「支援戦闘機」と呼ばれていましたが、多用途戦闘機が一般化した昨今、戦闘機がある程度の対地攻撃能力を有していることが当たり前になったためか航空自衛隊のwebサイトでは「戦闘機」表記となっています。
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キットはハセガワE帯の定番商品で価格は1800円(税抜き)です。
まずは開封して中身を見ていきましょう。
このキットで単座型のF-2Aと複座型のF-2Bの両方を組み立てることができます。それぞれの組み立てに必要なパーツが同梱されているため、思ったより密度があります。
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A,Bランナーに機体の構成部品が収められています。インテークの内側は奥行きは再現されていないものの、一体成型なので合わせ目の処理は不要です。
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Cランナーは主翼と垂直尾翼です。主翼は上下の貼り合わせもなく、パイロンと一体なので、非常にシンプルな印象を受けます。
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単座と複座の機首部がそれぞれDランナー、Eランナーになっています。
機首部のライトニングストリップと呼ばれる細い棒状のモールドは電気の通り道で雷による破損を防ぐ部品です。この部品形状が実機と異なるようなので、修正するかもしれません。
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KランナーとFランナーにはコクピット周り、ギア周り、エンジンノズルなど細かい部品が集約されています。
コクピットパネルはサイドコンソールを含めてモールドが無いため、デカールによる再現一択です。ノーズギアがタイヤと支柱が一体になっているので塗り分けが少し面倒になりそうです。
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残りのメインギアとシートはLランナー、増槽がR,Qランナー、兵装類がNランナーとして1枚の枠にまとめられ、合計2枚が同梱されています。
増槽は合計3本、兵装類は対艦ミサイルのASM-2が4本、空対空短射程ミサイルのAAM-3が2本付属します。
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クリアパーツは機首部同様、単座型と複座型のそれぞれのキャノピーがあるため、ちょっとボリュームがあります。パーティングラインが中央に通ってしまっているので、気になる場合は処理が必要です。
ポリキャップは水平尾翼の差し込みに使用します。
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デカールは航空自衛隊機にしては少な目の印象です。
各ランナーをざっと見たところ、評判通り組みやすそうな印象を受けました。
今回は単座型のF-2Aを製作しようと思います。洋上迷彩の色や塗装のボケ感をどうするか考えながら、製作を進めていきます。